海外経歴
スペイン
ーなぜ海外に挑戦したんですか?
スポーツクラブの経営を学ぶためです。私は将来「日本独自の文化のスポーツクラブを創る」という目標があります。そこで、日本のオリジナルを考える前に日本より進んでると言われている海外のスポーツクラブを知ることは必須だと考えました
ー海外でどんなことをされたんですか?
スポーツクラブの経営や運営という面でのノウハウについて多くの学びがありましたが、最大の学びはクラブのあり方から得ました。クラブ全体が1つの方向性(ビジョン〉を持って動いていること、クラブの文化が浸透していること、トップダウンのシステムが構築されていることなど、スポーツクラブが1つの企業として機能していました。トップクラブのモデルを知ることができたのは、将来スポーツクラブを経営する上で大きな収穫でした。
ー海外に行って1番感じたことは?
実際に海外に行ってみなければわからないことがある。ということです。テレビやニュース、記事で私たちが得ている情報は表面的な結果でしかありません。その背景や原因を知るには現地に行くしかないと感じました。スペインでは、良い意味でも悪い意味でも、自分の描いていたイメージとのギャップが沢山ありました。欧州のスポーツビジネスは日本よりも進んでいるイメージでしたが実際には同様の問題を抱えていることや、一方で育成面では想像以上に日本をリードしていることがわかりました。実際に海外に行き、現実を知ることはビジョンを描く上で大きな価値があると思います。
ー海外経験で良かったことはなんですか?
世界のトップレベルを知ることができたことです。今の時代、スポーツの分野で日本が世界一と言えるものは数えるほどしかありません。特にサッカーは完全に欧州が世界をリードしています。世界をリードするクラブのロールモデルを知ったことで自分の作りたいクラブ像が見えてきました。
ーこれから海外経験を考えている人たちに向けて、アドバイスを教えて下さい。
まず最も重要なのは明確な目的意識を持つことだと思います。海外に行って何を得たいのか?得たものをどう使うのかを決めてから行かないとただの情報収集でおわってしまいます。その準備をした上で、私がお勧めするのは、やりたいことやっていることに対してフィードバックを求められる状態にしていくことです。自分のビジョンは世界で通用するのか?トップレベルの方にどう評価されるのか?世界の最前線で活躍する方から直接意見をいただけるのは貴重な機会だと思います。
・プロフィール
熊田 敦基(くまだ あつき)
1995年10月4日生。法政大学スポーツ健康学部4年生