2018年7月27日、第36回少年軟式野球世界大会が開催されました。主催は公益社団法人少年軟式野球国際交流協会。36回続く歴史ある大会で、初日の開会式には、海外から8チーム(オーストラリア、ブラジル、ペルー、パラグアイ、中国、チャイニーズ・タイペイ、韓国、シンガポール)、日本からは代表10チームが参加。大会4日間を通じて熱戦が繰り広げられました。
海外出場国
・オーストラリア
・ブラジル
・ペルー
・パラグアイ
・中国
・チャイニーズ・タイペイ
・韓国
・シンガポール
台風が迫り来るの炎天下の中、江戸川区球場でブラジルの代表チームと福田雄基さん(27歳)の姿がそこにはあった。
福田氏は、2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックの現地へ行き、以降継続してブラジルの野球普及活動に取り組んでいる。今回は、ブラジルの代表チームにグローブや野球ボールを贈呈した。
「子供達に野球を思う存分楽しんでもらいたい。だけど、ブラジルでは野球グローブなどを買えるお店もないし、野球をやりたくてもできない子供がいる。そのために、野球用具を届けたり自分にできることをするだけ。」と語る福田さん。ブラジルで開催されたリオオリンピックを経験し、目の前で貧しい子供の生活を目の当たりにしたことが福田さんの原点だ。
2017年も、自ら再びブラジルの地を訪れ 、運動着や野球グローブ、バスケットボールシューズなどを届けスポーツの楽しさを伝えている。
また、今回はブラジル代表チームだけではなく、自身の大学時代の後輩が連れてきたブラジルのグァララペスの少年野球チームを、東京ドームへ招待した。観戦後にはグローブやボール、ベースボールシャツのプレゼントした。
日本人の「もったいない精神」はどこへと疑問を抱く福田氏。
「少しでも壊れたら捨ててしまうのであれば、世界のやりたくてもスポーツができていない子供達に自分ができる形で貢献していきたい。」
「野球を子供達に思いっきり楽しんでもらいたい」という福田氏の思いが、世界の子供達に思いが伝わって行くことは間違い無いだろう。
「思いがあればなんでもできる。打席に立て続けられるだけ立て続け、世界中に思いに共感してくれる共感者を今後は活動を通じて増やしていきたい。世界中に共感者がいれば野球人口は今よりも多くなる。」by 福田雄基
~Rio to Tokyo~
JSH理事: 田中
撮影:伊藤 正剛